NATURE & EVENT 花粉症対策ベストグッズ

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自然や、地球環境・日々の出来事などを綴った更新不定期な日記帳。

花粉症対策ベストグッズ

花粉症歴は、もう30年近くなる。
最初は眼が痒い程度で症状も軽かったが、年を重ねるに従い症状が少しずつ進み、角膜炎を起こしゴロゴロと痛くなった。そのままでは仕事にならないので、眼科に行き抗アレルギー剤目薬（インタール）を使用しても効果が無い。すると次の段階で出てくるのがステロイド、当時は何の薬か知らなかったが、これが劇的に効く。鼻が詰まる事も無かったので、これさえあればシーズン中も花粉を気にすることなく過ごせた。花粉症などと言う言葉がまだ無かった時代だ。

数年後、たまたまこの目薬がステロイドだと知った。いくら効果的でもステロイドを使い続ける気は無かったので、それ以来抗アレルギー剤のみでしのいできた。以後しばらくは症状も進まず安心していたのだが、ある日の出来事を境に事態は一変する。

今から思えば全く無謀な事なのだが、当時の自分としては十分な用意（カップ型の工業用紙マスクとレイバンのサングラス）をしたつもりで真っ赤に色付いた杉林に入った。
10分もすると眼は開けていられない、鼻は完全に閉塞状態、たまらず車に入ってフロントガラスを見ると、花粉が黄色く積もっていた。すぐ家に逃げ帰ったが頭痛が酷く、縁側で横になったまま半日動けないまま。まったくあの時は死ぬかと思った。

これを境に症状が一気に進む。眼に加えて鼻詰まりもひどくなり、眠れない日も出てくる。抗アレルギー剤（インタール）も市販の目薬も、ステロイドに比較すれば効果が無いに等しいので、あとは花粉を避けるしか手段がない。
眼にはゴーグル、口鼻にはマスクが必要、と、自分に合ったグッズ探しがここから始まる。
これまでの経験から、私なりの花粉症対策ベストグッズを選んでみた。

医療用マスク　ソーソフト
Kimberly-Clark Corporation（米国）

現在なら、ドラッグストアに花粉症コーナーが出来るほど花粉症も認知され、選択に迷うほどマスクが並んでいるが、当時はマスクと言えばガーゼに丸いゴム紐の付いたアレしかなかった。しかし、フィット感がまったく無いし、長時間付けていると丸いゴムのせいで耳が痛くなる。
長時間の装着でも快適なマスクとなると、医療用のマスクしかなさそうだった。ネットで見つけたのが、日本光電という会社が販売しているソーソフト言うマスク。見た目には何の変哲もないのだが、私の顔にはフィットして快適だ。
たまに新しいマスクを買ってみるが、これを超える商品にはまだ出会っていない。
このマスクは、こちらでネット販売も行っている。

スカッシーDX（名古屋眼鏡株式会社）

マスクがOKとなれば、次は眼をガードするゴーグルが必要になる。
出来るだけ顔の形に合い、隙間が少ない方がいいのだが、実際合わせて見なければ分からない。今まで何個無駄にしたことか！

最初に買ったのはスカッシーDX、この製品はかなり以前から売られていたようだ。ツルの角度・長さも調整出来るし、フィット感はいいのだが締め付けがキツイため長時間やっていると耳の後ろが痛くなる。
使っているうちに鼻あての上部、左右のレンズを繋ぐブリッジの部分がひび割れてくるのも欠点。完全に割れてしまう事は無かったが、気持ちのよいものではない。2シーズン使って買い換えたが、二個目も同じだった。

アシストグラス（山本光学）

結果的に良かったのは、この二つの製品。両方とも山本光学という会社の製品だった。外箱の「製造元：山本光学」という表示を見てピンときた。
世界的にも有名な、スキー用ゴーグルなどスポーツ用眼鏡メーカーが作った製品だった。どうりでかけ心地が違う、長時間かけていても違和感がないし、どこかが当たって痛いということもない。

アシストグラスには、クリアレンズとスモークレンズが付いていて、交換すれば屋内・屋外とも使用出来るが、交換は簡単にとはいかなかった。
はめ込みが固いので壊れないかと心配になる。ツルの長さと角度が調整出来るので、大抵の顔には合わせられるだろう。

ライトアイガード（山本光学）

私には、ライトアイガードがもっとも合っているようだ。ツルの角度と長さが変えられるのはアシストグラスと同じだが、こちらはレンズ交換が出来ない。代わりに二種類のモデルが用意されているので、私はスモークタイプをサングラス代わりに通年使っている。

バリア　プロアクティブゴーグル（スウェーデン製）

とは言え、花粉から完璧に眼をガードするには役不足、花粉量の多い時期には密閉式のゴーグルが必要になる。

スキー用のゴーグルなら完璧だろうと思うが、マスクとの併用がうまくいかない。そこで見付けたのがこの医療用のゴーグル、レンズに色は付いていないし、柔らかい掛け心地なので鼻の部分がマスクにかかっても問題ない。
（※現在販売しているのは、ここだけのようです。トップページから商品名で検索してください。）

何よりも嬉しいのは、花粉症が認知された事。昔、帽子を被りマスクとゴーグルをして銀行に入ったら、非常ボタンの場所を確認する行員が一人くらい居てもおかしくなかった。すれ違う人の視線を感じたのも事実。
違和感はなくなったが、知り合いとすれ違う時、こちらから声を掛けていいものだか迷う。こっちからは見えていても、相手にはこちらが何者だか分からないからだ。

現在、外出時はこのゴーグルと帽子着用、まだまだ先は長い。
（2009/03/14）