-NATURE & EVENT-
自然や、地球環境・日々の出来事などを綴った更新不定期な日記帳。
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バーチャルと現実
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 ニホンカナヘビの雌と雄 |
| 映画ジュラシックパークやＴＶドラマ「ＥＲ」などの作者、マイケル・クライトン氏が言っていた。テクノロジーは「両刃の剣」だと。 先進のテクノロジーは人間の生活を豊かにする、いや一見豊かに見せるのかも知れない。 そのテクノロジーには必ず「裏の使われ方」が存在する。私達が好むと好まざるに係らず、一つの技術には一つの裏世界が存在する。 技術先進国は「我が国がやらずとも、他国がやる。乗り遅れる訳にはいかない！」という理由で、時代と共にタブーを破ってゆく。 膨大な数の「裏世界」を私たちはコントロールして行けるのだろうか？ 子供達は「ＴＶゲーム」に熱中する、バーチャルの世界にドップリと浸かり、次々と敵を殺し、あげくの果てにゲームが上手く行かないとキレル、ゲーム機にヤツ当たりだ。 周りで見ていても、私達の世代にはとても理解出来ない世界が、すでに目の前で現実に起こっている。 クライトン氏は言う、「子供はもっと自然と触れ合うべきだ！」、しかし現実には身近に豊かな自然など残されてはいない。人工的な公園さえも都会には余りにも少ない。 点在していても、子供の行動範囲内になければ意味がない。 今の子供はキャンプに行っても「虫」を嫌う、ランタンの光に寄ってくる「蛾」などは嫌われ者だ。考えて見れば、普段の生活で「虫」を見る機会は極端に減った。 ハエも滅多に見ないし、蛾などはいつ見たか思い出せないほどだ。 それだけ隔離されてしまったのだろう。そんな所に豊かな自然などある訳もない。 私が人生の終焉を迎える時、どんな子供達が目の前に立っているのだろ う？「人間も捨てたものじゃないな」と思うか「なんでこんな事に」と思うか？最近ふと、考えることがある。 （2000/10/21） |
